ヤンウィズ

大学生や新卒など同世代の若者に向けて価値ある情報を発信しています。留学、英会話、社会問題など若者が関心を抱くテーマで書き綴るブログです。

マルクスの「資本論」から資本主義・社会主義とは何かを考える!

f:id:yoshidashuan:20180402162427j:plain

こんにちは、ショーンです。

今回ぼくは今の社会を批判する文章を書いていきます。

この主張は、世界の多くの国において用いられる社会構造、資本主義。このあり方に問題提起をしようということです。ぼくは資本主義のあり方を正しいとは思いません。

 

この意見がより多くの人に伝わり賛同してもらえるように、将来ジャーナリストとして人々を納得させる文章を書きたいと思っているのですが、今のぼくにできる事はブログ上で自分の意見や、主張の裏付けをまとめることぐらいです。なので今回はこのテーマで記事を書きました。

 

カール・マルクスの資本論はいわゆる古典ですが、頑張って噛み砕いて説明しようと思います。

また主張に関しても、決して難しい話をするつもりはありません。大学生でも理解できるような文章で書いていこうと思いますので、ぜひ一読してみてください。

マルクスの『資本論』とはどんな本?

資本主義を分析した経済の本です。

経済の本と言えば難しいイメージをもたれそうですが、この本は世界中で多くの若者が読み漁った本だと言われています。日本でも400万部売れた大ベストセラーだということを知っていましたか?

 

もちろん難しい本には変わりないのですが、若い人たちが多くこの本を理解しようとしたという事実もあります。そして、ここまで売れる本には本質的に価値のある内容が書かれていると言えるでしょう。

 

『資本論』の大半はマルクス以外の人が書いた!?

資本論は三部構成で書かれた本です。

カール・マルクスの名前ばかりが著者としてあげられる資本論ですが、実際のところマルクスが書いたのは第一部「資本の生産過程」のみになります。

残念ながらマルクスは第二部、第三部の原稿を書いたところで亡くなりました。

マルクスの意志をその後引き継いだのが、エンゲルスという社会思想家です。社会思想家とは、今でいうジャーナリストに近い人だと言えるでしょう。

 

エンゲルスがなぜマルクスの後を引き継いだのかには様々な説がありますが、ここでは面白い説をご紹介しておきましょう。

実はマルクスはとっても字が汚い人でした。その文字は普通の人には読み取れるものではなく、兼ねてから親交のあったエンゲルスによって原稿が清書されたと言われています。エンゲルスはそのせいで目を悪くしたとも…

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

資本論を書き上げることなくこの世をさったマルクスも無念だろうけど、残された方も大変だったんだな。

 

なぜマルクスの『資本論』を読んで欲しいのか

日本人は格差社会に対して鈍感 

あなたにここでひとつ質問です。世界でもっとも稼いでいる8人の資産と、低所得者30億人の資産が一緒だとしたらあなたは何を思いますか?

 

これは事実です。たった8人で30億人分の資産。この世の中は想像がつかないほどの格差が存在します。

これはさすがにおかしな話だと多くの方が思うでしょう。

 

なぜアメリカの若者たちがデモを起こすのでしょうか?

なぜ中東でテロが起きるのでしょうか?

なぜ日本では毎年多くの自殺者が出るのでしょうか?

 

ぼくは現状存在する格差社会に日本人は鈍感すぎると思います。

たまたま日本に生まれたために、この格差社会という世界的な問題に直面していないだけ。世界の多くの若者がこの課題に取り組んでいます。

今は動かずとも、この問題に対してみなが行動する必要がある時代がすぐそこまで迫っています。

その時にあなたは自分の頭で考えて行動することができるのでしょうか?それともメディアによるプロパガンダ(大衆誘導)を受け入れてしまうのでしょうか?

 

マルクスの「資本論」は知識をつけるために必要不可欠

自分で考えて行動できる力をつけるには知識がいります。そしてその知識を与えてくれる本の1つがマルクスの書いた資本論なのです。

資本論にはぼくたちが住む社会の構造の本質的問題点を、経済の視点から批判的に切り込んだ本ということになります。つまり今ある格差社会について100年以上前から予兆し、言及していた本ということです。

 

確かにこの本は暴力革命など多くの間違いにも使われてきた過去があります。この本が元で社会主義国ができ、また失敗に終わって行きました。しかし逆に、これほどまでに資本主義社会について分析している本も珍しいことでしょう。

名著の一冊としてだけではなく、現在世界的に問題となっている資本主義による格差社会について考えるため、資本論を読むことは重要だと思っています。

 

マルクスが資本論で語った資本主義社会とは!?

資本主義において全ては商品となる 

 

資本主義的生産を行う社会では、その富は、商品の巨大な蓄積のようなものとして現われる。その最小単位は一商品ということになる。従って、我々の資本主義的生産様式の考察は、一商品の分析を以て始めねばならぬ。

 引用:『資本論』 著 カール・マルクス

 

まずマルクスは資本主義社会を生産によって富を作る社会と言いました。その社会の中では生産される商品(ここではサービスや食品なども全て商品と考える)が富の1番小さな単位とされ、商品とは何かを理解することで、この資本主義の構造を理解しようとしました。

 

資本主義におけるマルクスの商品分析

商品とはなんでしょうか?

この問いにスムーズに答えられる方はいますか。単純なようで難しい、これが商品というものです。

当然、この問いに対して単純に「商品とは売り買いされるものである」なんて答えるわけにはいきません。

 

さて、マルクスのいう資本主義における商品の説明をしていきます。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

マルクス先生、商品とはなんですか?

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

ホッホッホ。いい質問だ。

わかりやすくお応えしよう。

まず私は商品には2つの要素がある。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

2つの要素…それってなんでしょう?

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

1つは使用価値。もう1つは交換価値。

その違いは少し難しいが説明しよう。

 

・使用価値

商品を使用、消費するときに発生する価値。

 

・交換価値 

商品が何かと交換できるということ。

その際は、お金との交換でも、別のものとの交換でも可。

しかし、現代社会ではものの交換価値をある程度統一できるものとしてお金が使われている。 

 

例えとして、ナイキのスニーカーで使用価値と交換価値について考えてみましょう。

使用価値とは足を守ることだったり、ブランドゆえの希少性のことです。商品を使用するときに使われる際に発生するメリットを使用価値と言います。

逆に交換価値とは、もしスニーカーを古着として売るときに、お金に交換できること。何かに交換できるということを交換価値と言います。

 

マルクスが考えたお金と商品の関係性

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image 

交換価値の際にお金を使った交換が始まったことで、人々の格差がどんどん広がるようになっていったのだが、ショーン君はその理由がわかるか?

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain 

お金を稼げる人とお金が稼げない人が出てきたってことですよね。

能力の高い人と能力の低い人との間に格差が生まれたのかなと思います。

マルクス先生はどう考えたのですか?

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

ふむ。ショーン君は能力の差で格差が出ると考えたんだな。ただし、今世界で起こっている経済格差は能力の差だけでは計りしれないほど大きなものだ。

私が考えるのは、お金がより多くのお金を生むことで広がる格差!

これは何よりお金を持っている人がお金を持ってない人よりも資産が増えるスピードが速いということが原因だと考えている。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

なるほど、資本主義経済ではお金を持っている人ばかりに、資産を増やすチャンスが巡ってくるということですね。

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

そういうことになる…

ちょっとその仕組みを説明するぞ。

 

労働者のマインド

商品→お金→商品

・まず労働して商品を生み出します

・その労働の対価としてお金がもらえます

・そのお金を自分に必要な商品に変えます

つまり働いて稼いだお金で、自分の生活を潤す。

これが資本主義社会における労働者の行動原理です。

 

資産家(お金持ち)のマインド

お金→商品→お金

・資産家はすでに生活以外の余剰のお金を持っています

・その余剰のお金で事業を作ります

・事業で以前よりも多くのお金を手に入れます

資産家にとってみれば、お金と商品の立ち位置が一般人とは反対なのです。

資本主義社会における資産家の行動原理は、お金を使ってより多くの資産を増やすことです。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

確かに稼いだお金を生活に当てる労働者と、余分に持っているお金を増やそうとしている資産家では、資産の増えるスピードが全然違う!!

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

そうだな、そして私が資本論で書いた内容はマインドだけの問題ではない…

 

労働力の搾取による生産性の向上

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

マルクス先生!なぜ労働力は搾取されるのでしょうか?

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

資産家にとってみれば労働力こそが資産を増やす鍵になる。 資本主義社会において資産を増やすために、資産家たちは労働者をより長時間働かせる必要があるのだ。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain

日本では近年、ブラック企業や過労死などの社会問題が出てきましたけど、これもマルクス先生に言わせれば資本主義による影響なのですね。

f:id:yoshidashuan:20180403172010j:image

そうだ!また資産家にとってみれば、長時間労働者を働かせることで、労働者が社会というものに対して反抗する体力や知力を奪うことができるという利点もある。資産家にとっては無知な労働者ほど扱いやすい労働力はないのだ。

f:id:yoshidashuan:20180326225413j:plain 

何も考えずに働いてくれる労働者って、資本家にとってみれば都合がいいってわけですね。だとすると、日本の労働者の多くがその枠組みに入りそうな気がしてきた。

 

皆さんは労働すなわち自分の仕事を生活するための稼ぎだけのために行なっていませんか?

もちろん資本主義社会の中ではそうしなければ生きていけません。したがって皆さんのやっていることを否定するつもりはないです。しかし、ふと考えたときにぼくたちは社会の仕組みによって無理に働かされていることに気がつきます。労働力の搾取、これは資本主義において資本家たちが自分たちの資産を増やすためだけに作り出した悪ではないでしょうか。

このようにして資産家は富を、労働者は貧困を蓄積していくのです。

 

資本主義の崩壊は来るのか?

マルクスは資本主義の崩壊についても説明しています。

資本主義において、労働者は働く中で組織化されていく。組織化された労働者の中から新たなリーダーが誕生し、リーダーつまりは革命家たちの手によって資本家たちの富は奪われるだろう。

 

これがマルクスが予見した資本主義の崩壊です。

しかし現実はどうなったでしょうか?

革命家たちは資本主義とは違う皆が平等な世界という理想を掲げて社会主義の国を作っていきました。この政策は最初うまくいきましたが途中で頓挫します。

 

資本主義と社会主義どちらがいいの?

資本主義についてここまでずっと説明してきたのですが、いいところも悪いところもあります。逆に社会主義も最初の方はうまくいっていたので、一概に社会主義が悪かったとも言えません。

 

ただし、現状を考えるとこれからぼくたちが生きていく社会はこのどちらも選択するべきではないでしょう。資本主義、社会主義は共にもう長くは持たない社会構造だとぼくは考えています。

 

資本主義のデメリット 

・資産家と労働者の格差がどんどん開いていく

・資本家による競争経済であるため、過剰生産が繰り返される(大量生産、大量消費)

・長時間労働など労働者が酷使されやすい仕組み

・環境汚染などの原因になりやすい

 

食糧危機、恐慌、格差社会、環境問題

この様な人間が抱える多くの社会問題は、資本主義的社会構造を変えることで解決に向かうのではないでしょうか?

 

社会主義のデメリット

・労働者の生産意欲が削がれる

・統制の元、個人の自由が制限されやすい

・独裁政治が行われる危険性をはらんでいる

 

社会主義国の場合、その多くが独裁的な政治によって国家の運営を計画することが過去の歴史で証明されました。これは資本主義に対して枢軸国である社会主義国からしてみればしょうがないことなのかもしれません。

また、みなが平等だということは仕事をサボっていてもお金が一定量もらえるわけです。競争がない社会では、多くの国民たちは労働意欲がなくなるため、みなが平等で裕福という理想とは逆に貧困が起きました。

 

ポスト資本主義をみんなで作っていく

先ほど行った様に、資本主義も社会主義も何かしらの問題点を抱えています。

その中でどう行った社会構造を作っていけばいいのでしょうか?

 

マルクスの書いた「資本論」では現代の状況までは予見することはできませんでした。21世紀に入り、フランス出身のトマ・ピケティという人がこれからの資本主義のあり方について「21世紀の資本」という本を出版しています。

この本でピケティはこんな公式を用いてポスト資本主義の理想を説きました。

r > g

・Rは資本家の収益率

・Gは国の経済成長率

なんと現在、資本家の収益率は国家の経済成長のスピードを上回っているというのです。

これはピケティが過去100年以上のデータから見つけた公式でした。

 

ピケティは言います。

資本家たちに今よりも多く税金をかけ、タックスヘイブンの様な抜け道を徹底的に潰して行かない限りは、今の格差社会はこのままさらなる規模で拡大し続けると。

 

労働者ひとりひとりがもう少し社会構造に疑問を持たなければいけないとぼくは感じています。現在の日本の労働者でさへ、資本主義社会においては搾取される側に回っていると自覚してください。そしてこれから来るポスト資本主義の社会構造の中では、格差の小さい社会をみなで作るべきなのです。

 

 

では、ウェッサイ!!