ヤンウィズ

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マルチタスクは非効率!?脳への負荷は生産性の低下とストレスの増大を生む!

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こんにちは、ショーンです。

みなさんはマルチタスクによって引き起こされたミスなどで上司に叱られた経験はありませんか?またタスクの抱え込みすぎで仕事が辛くなる、急な不安に襲われる、ストレスからくる病気になった。こういった経験をした人も大勢いるはずです。

 

調べたところ、人間の行えるマルチタスクには限度がありました。

この記事では「マルチタスクは効率良くないの?」「マルチタスクって脳の機能的にあってるの?」「マルチタスクによる弊害は?」「マルチタスクできる人は神様的な扱いされてるけど本当は違うよね?」こんな疑問に答えるとともに、効率的な仕事を行う上でのタスク処理方法を提案していこうと思います。

マルチタスクってなに?

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マルチタスクは、コンピュータにおいて複数のタスク(プロセス)を切り替えて実行できるシステムのことである。Unixなど「プロセス」という用語を使うシステムではマルチプロセスともいう(ほぼ同じものを別のシステムでは別の名で呼んでいることもあれば、違うものを同じ名で呼んでいることもあれば、何らかの理由で呼び分けていることもある)。マルチプログラミングという語は複数のプログラムを動かすという点に着目した語である(一般に、「タスク」とか「プロセス」は、プログラムの活動実体、といったようなものを指す語である)。逆に、同時に一つのタスクしか実行できない方式をシングルタスクという。

引用:wikipedia-マルチタスク

マルチタスクとはもともとインターネット用語。

現在日本では、同時進行で多くのタスクをこなすことをマルチタスクとして認識している人も多く、仕事を同時進行で行っていく人のことをマルチな人なんて言ったりしますが、もともと畑違いの言葉なのです。

 

 

マルチタスクをこなす人が増えている

テクノロジーの発展とともに、マルチタスクをこなす人が増えているのは事実。

情報伝達、情報処理が簡易かつスピーディーに行われるようになった現代社会では、どうしてもタスクを同時並行でこなす機会は増えています。

例えば会議中にメールを返したりするサラリーマンなんてのは典型的なマルチタスク人間でしょう。彼は会議のあいだ頭の中で、会議の内容、次の会議の日程、メールへの返信、新規事業のアイディア、いつトイレに立つか、3日後に控えた結婚記念日の妻へのプレゼント等々ほんとにたくさんのことを考えています。

 

人類がこれまでたどった生物的な進化のスピードを考えると、これほどたくさんのタスクを短期間でこなしている現代人は異常と言えるのではないでしょうか。

昔を考えてみてください。平安時代の貴族の人々が日常的にやるタスクといえば、日記をつけることくらいでした。やることが多い現代人はもはや人間本来の生活をしていると言えません。どちらかというとコンピュータに生活スタイルを無理に忙しくされていると感じます。

 

 

マルチタスクは仕事をするうえで非効率

同時進行という言葉に惑わされてはいけない

マルチタスクは仕事をするうえで非効率だと言われています。

「同時進行でタスクをこなしていくのだから効率的だろ!」

こう思われた方は少し勘違いをしています。

 

同時進行とは言いますが、物理的に同時進行でタスクをこなすことは人間には不可能。実際にマルチタスクしているとは、同時に複数のタスクを背負った状態で仕事をしていることを指しています。

一定量のタスクをこなす時、ひとつひとつ順番に仕事をこなすことと、複数の仕事を同時にこなすことでかかる時間はそれほど大差はありません。むしろ、複数こなしていることでミスが生まれたりするため、マルチタスクの方が効率が悪いと言えるでしょう。

 

マルチタスクが非効率であるという研究

マルチタスクが非効率であるということは研究においても証明されています。

スタンフォード大学で2009年に行われた実験では、マルチタスクの非効率性についての検証が行われました。

 

複数の作業を同時にこなす「マルチタスク」は良いどころか、どれもうまくできないとする研究結果を、米スタンフォード大学(Stanford University)の研究チームが8月24日発表した。同大は100人の学生を対象に、マルチタスクを多くこなすタイプと1つずつタスクをこなすタイプの学生に分けて実験を行ったところ、マルチタスク人間は今行っている以外のタスクについて考えずにはいられず、さまざまな事柄を頭の中で切り離せないことが分かった。マルチタスク型は、記憶や頭の中での情報整理に優っていないことも分かった。

引用:AFP|BB NEWS 「ながら」作業は非効率、米スタンフォード大学

なんとなくマルチタスクをこなしている人の方が、頭の切り替えが早いような気がしますが、むしろこの実験では逆のデータが出ています。マルチタスク人間は他の必要でない要素まであれこれと一緒に考えてしまうため非効率なのですね。

 

 

学生たちに文字を見せて、繰り返し現れる文字を記憶するように求めた実験では、マルチタスク度の低い学生が良い結果を出したという。マルチタスク度の高い学生は、文字を見つづけるほど結果が悪くなり、頭の中で文字を分類し続けることが困難になったという。

引用:AFP|BB NEWS 「ながら」作業は非効率、米スタンフォード大学

ここでは、文字を分類するという一つのことに集中する作業に対して、常日頃から複数のタスクを抱えているマルチタスク人間は集中力がないということが証明されています。マルチタスクをこなしているとなぜ集中力が損なわれるのでしょうか?

 

マルチタスクは脳に負荷(ダメージ)をあたえている

マルチタスクのストレスにより集中力が低下する

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実は近年科学者の間では、マルチタスクをしている時の脳は、極度のストレス状態に陥っていると考えが主流です。そしてそのことにより集中力が低下するとして危険視されています。

 

例えば現在日本ではスマホを使いながらの運転を道路交通法で禁止しています。別に危なくないと思われるかもしれませんが、運転中にスマホはたとえハンズフリーであっても脳の集中力を極端に低下させ危険。スマホには多くのマルチタスクの要素が含まれているからです。

スマホにはメール、音楽、ゲーム、ナビ、twitter、facebook、LINEなど様々な機能があります。これらひとつひとつは多数処理方法が違い、集中力の分散や低下につながるのです。最近事故を起こしたドライバーで「スマホを見ていて気付かなかった」と供述する人が増えているのは、こういったスマホでのマルチタスクが原因だと考えられるでしょう。

 

脳の機能はマルチタスクに適さない

また脳の機能はマルチタスクにあまり適していません。なぜなら脳は同時に2つのことを考えることができないからです。(パターン認識による同時並行処理ができるので、正確にはできないというわけではないが…)

例えば2+2=?と3+3=?を頭の中で同時に考えてみてください。絶対に同時に考えることはできないでしょう。どちらかを後に思考するはずです。

 

ではマルチタスク時の脳の働きはどういったものでしょうか?

マルチタスク時の脳を分析してみると、タスクを連続して切り替えることで、適切な処理を行っていることがわかります。そして多くのタスクを抱えているマルチタスク人間ほど、そのそれらのタスクに対する何万もの思考が連続的に脳内で行われているのです。それは脳にとってはとてつもない負荷と言えるでしょう。

 

実際、脳も生物的な物質です。コンピュータよりも早くに限界くるのはあたりまえ。

人間の脳は意思決定の際、その重要度に関わらず一定量のエネルギー消費を行うと言われています。そのためマルチタスクによって、様々なことを次々考えていくほどエネルギー消費量は増え、すぐに疲れる仕組みになっているそうです。これがマルチタスクをすることによって集中力を失う一つの原因だと考えられています。

 

脳にも深刻なダメージ(ストレス)をあたえている!?

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マルチタスクをこなしている時の脳は、コルチゾールとよばれるストレス状態において良く出る物質が多く分泌されます。コルチゾールの分泌過多が続くと、 「海馬の萎縮」、「脳細胞の減少」、「ニューロンの生成阻害」、「脳の早期老化」、「アルツハイマー症の増加」、など様々な障害を引き起こします。

 

仕事ができる人が、定年して仕事を辞めた途端いきなりボケ始めたりするのはこういうところに原因があるのかもしれません。脳の酷使はあまりいいことではないようです。

この他にも無気力になったり、何事にも関心を示さなくなるといったうつ病の人に見られる症状を引き起こすことが論文に事例として挙がっていました。

マルチタスクが集中力を損なうだけでなく、脳にまでストレスをかけダメージをあたえてしまうとしたら、日本社会は間違ったタスクのこなし方を人々に課してきたのかもしれません。

 

 

日本社会にストレスを蔓延させるマルチタスクの闇

マルチタスクできる人を神格化

そもそも日本社会はマルチタスクができる人を神格化しすぎだと思います。

「マルチタスクのできる人は素晴らしい」「マルチタスクすることでたくさんの仕事をこなしましょう」「タスクを短時間で多くこなすことこそが正義です」ぼくはこのような考え方が大嫌いです!

 

利益のために個人を酷使する行為は日本社会では当たり前。そして自分たちにとって都合の良い人材を褒めて、みんなもがんばれと…この仲間意識をあおる感じが嫌いなのです。

個人はひとりひとり能力が違い、仕事に対する取り組み方も別物。早く仕事を終わらせる人もいれば、ゆっくりと質の高い仕事をする専門家のような人もいます。

むしろミスが一切ない人の方が、ミスばかりで早く仕事を終わらせることしか考えてない人よりも良いのではないでしょうか。日本社会はマルチタスク人間を神格化しすぎです…

 

マルチタスクできない人は仕事ができない人なのか?

マルチタスクをこなしてない人は仕事ができない人なのでしょうか?

決してそんなことはありません。

ここまで色々と書いてきましたが、実際にわかったことはマルチタスクをしている人の方がタスク処理能力が低いということ。つまりは、仕事をするうえでマルチタスクは非効率だということです。どのくらい効率が悪いのでしょうか?

 

 

人間の脳はコンピュータとは異なり、同時に行う作業の数が増えるとともにその処理能力は著しく低下する。2つの同じような作業を同時に行おうとすると、そのパフォーマンスは50%低下するのではなく、80~95%低下する傾向があるのだ。

引用: ZDNet Japan-マルチタスク能力は長所じゃない?--最新の脳科学から読み解く仕事の 進め方

ぼくもこれほどまでにタスク処理能力が低下するとは思ってもみませんでした。

マルチタスクはむしろ仕事のできない人が陥ってしまうタスク処理方法のようです。

では、仕事のできる人はどういった方法でタスク処理を行っているのでしょうか?

 

仕事のできる人がやっているのはシングルタスク

仕事のできる人はマルチタスクではなく、シングルタスクを行っています。

シングルタスクとは複数のタスクを同時にこなしていくわけではなく、時間を区切ったりして、ひとつひとつ頭を切り替えながらタスクをこなしていく方法。一定時間内でひとつの物事に集中するため、仕事の質も高くなります。

 

複数の仕事をこなしていく超人的な能力をもった人がたまにいますよね。彼らは一見マルチタスクをこなしているように見えます。しかし、彼らはさまざまな作業を一度整理して論理的な作業順序を決めた後、1つずつ作業に対し集中して取り組んでいるのです。つまり優秀な人ほどシングルタスクで仕事をこなしていることが多いと言えるでしょう。

 

 

マルチタスク偉いの風潮を減らし、ストレス社会をなくすべき

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マルチタスクを評価する日本社会の風潮は今すぐなくすべきだと思います。

この風潮の延長線上にブラック会社があったり、自殺、うつ病といった社会問題があるといっても過言ではありません。

 

ロンドン大学精神医学学科の研究チームの発表では、「メールや電話で集中力を妨げられたビジネスパーソンのIQは低下し、その数値はマリファナを吸引した時の約2倍低下している」という研究報告もされています。

こんなにも多くの研究によって、マルチタスクが引き起こす悪影響が指摘されているのに、日本の会社ではいまだにマルチタスクを強要してくるのはなぜでしょうか。仕事をするうえで非効率、脳にも悪影響なマルチタスクの習慣はすぐにでもなくなるべきです。

日本社会から間違った仕事のやり方がなくなり、効率よく生産性の高いタスク処理を行える人が増えればいいですね。

 

 

アディオス。