ブラック企業による過労死はなぜ起きるのか?ブラック企業ができる原因について探ってみた!

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こんにちは、ショーンです。

今回は社会問題になっている過労自殺について考えていきたいと思います。

そもそも過労自殺が注目されるようになったのは、2008年に居酒屋チェーン店大手を運営するワタミフードサービス株式会社において、当時26歳の女性新入社員が自殺したことが発端と考えられます。こういった社会問題がどのように発生し、日本社会で働く人々の考えがどのように変われば解決していくのかについて考えていきましょう。

過労自殺の実態にせまってみる

過労自殺とは?

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過労自殺(かろうじさつ)とは、一般的に、長時間労働およびサービス残業に精神的・肉体的に疲れきってしまい、至ってしまう自殺のことを指すが、法令上の明確な定義はない。日本では、過労死と並んで過労自殺も大きな社会問題・労働問題になっている。
2009年度(平成21年度)の厚生労働省による自殺(未遂含む)の労災認定件数63件のうち、「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」ことを原因と認定されたものが23件、「勤務・拘束時間が長時間化する出来事が生じた」ことを原因と認定されたものが13件だった。また、63件のうち、労働時間数に関係なく業務上と判断した事案を除くと、時間外労働時間が100時間を超えていたものは29件である。

wikipedia-過労自殺

 

 

海外でも過労自殺は起きているのか?

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過労自殺とは過労死における死因が自殺であるもののことを指します。
実は海外では日本における過労死が異常だと考えられていました。ぼくがアメリカ人にこのことを聞いたところ、過労で死ぬなんて会社への忠誠心高すぎるんじゃないの?と返答され、確かに日本人は働くことへの意識が海外の国々とは違うと考えさせられました。

実際に過労死を英語で表すと、ローマ字の「KAROSHI」もしくは無理やり「work oneself to death」と訳されます。こんな風に明確な単語となってない理由は英語圏で過労死という概念がもともとないからだと言えるでしょう。
他の国では過労が原因での自殺がめったに起こらないので、過労自殺という概念として確立しなかったようです。

 

 

日本は他の国より長時間労働なのか?

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 「日本で過労死が騒がれるのは日本の労働時間が諸外国と比べて長いからだー!!」

ふつう多くの人はそう考えますよね?

 

ぼくもひとまず世界の平均年間労働時間(2012年)を調べてみました。

 

1位 メキシコ 2226時間

2位 韓国        2163時間

3位 ギリシャ 2034時間

 

実は日本の平均労働時間は15位でした…

ほとんど世界平均と変わりません。

 

あれ、おかしい!?

メキシコなんて日本よりも年間450時間長く働いてるのか!!

 

上位に来ているメキシコやチリは下級労働者が多い、つまり安い賃金で働いている人が多いので必然的に労働時間は長くなると考えられます。またギリシャに関しては、統計をとった2012年はギリシャ危機による影響が色濃く出ていました。

 

韓国…お隣の国も想像以上に働いているようです。確かにOECD加盟国の中で日本を抑えて人口10万あたりの自殺者数1位。韓国に留学していた先輩から話を聞いたところ、韓国人の仕事に対する意識は高く大卒でも内定をもらうために奔走するそうです。なんか日本と似てますね(笑)

 

一応言っておくと、これは正規の労働時間数。安心してください、日本にはサービス残業という名の幸せなシステムが存在しています。その残業は基本的にここでの時間に当てはまりません。また、この平均労働時間について、日本は大手のホワイト企業でしか平均を出してないとも言われています。

 

 

過労死と労働時間の関係 

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先ほど長時間労働が1位のメキシコですが、自殺率では126位。ギリシャは120位。チリは45位。年間労働時間ランキングで上位の国が、自殺率においては際立って高いわけではありません。むしろ韓国と日本、そして東欧諸国ぐらいです。

 

ここでは、仕事に対する価値観の差が関係していると言えるでしょう。これは仮説でしかありませんが、メキシコやギリシャの人は何のために働いているのかが日本人よりもよく分かっていると考えられます。彼らは生きるために働いているのであって、自殺するために働いているのではありません。よって、うまくサボっていたり、文句を言いながらうまい力の抜き方を知っている様に感じます。

逆に日本人は働かされることに文句をいいません。会社のなすがままです。その様な主体性の欠如が、自殺率を高めていると言えるでしょう。(あくまで、自殺と働き方という2つに因果関係があると仮定した場合)

 

 

過労死・過労自殺についての具体的事例

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マクドナルドで2007年10月に起こった過労死 

 

日本マクドナルドで店長を務めていた寺原あおい=当時(41)、仮名=は平成19年10月、研修中に倒れ、くも膜下出血で死亡した。企業内労組「日本マクドナルドユニオン」は、勤務先だった横浜市内の店舗を独自に特定。寺原の遺族とも接触したという。

神奈川県内の店長で中央執行委員長の岡田篤(50)は、直後に訪ねた寺原の店舗の光景が忘れられない。店員たちは作り笑顔で、うつむきながら接客していた。

寺原の残業は会社の記録上、月20~40時間だったが、岡田ら組合員は寺原が通勤で使っていた店舗近くの公営駐車場を割り出し、情報公開請求で入出庫記録を入手。遺族から提供を受けた携帯電話のメールと突き合わせ、実際の残業が最長月121時間にのぼっていたと推計した。過酷な労働実態を浮かび上がらせたのだ。

引用:【過労死の国・日本-労組の存在意義】(2)店長過労死、作り笑いの店員…「こんな悲劇繰り返せば マックはハッピーセットなど売れない」(1/3ページ) - MSN産経west

 

 

ワタミフードサービスで2008年6月に起こった過労自殺

 

「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」

居酒屋チェーン大手「ワタミフードサービス」の新入社員で、平成20(2008)年6月に過労自殺した森美菜=当時(26)=がのこした手帳の文面だ。日付は5月15日。美菜は入社後1カ月半でこれを書き、1カ月もたたずに亡くなった。

調理研修がほとんど行われないまま神奈川県横須賀市の店舗に配属され、刺し身などを作る最もハードな「刺場」を任された。開店前の午後3時までに出勤し、平日は午前3時、週末は午前5時の閉店後も働いた。しかも与えられた社宅が店から遠く、始発電車まで待機を余儀なくされた。

ボランティア研修や早朝研修が組み込まれ、休日に心身を休める暇もなかった。調理マニュアルに加えて経営理念集も暗記せねばならず、リポートの提出まで課せられていたという。

手帳に「SOS」を記すころまでの残業は月140時間。そして手を差し伸べる「誰か」は、会社の中にいなかった。

引用:(3)入社2カ月で過労自殺した「ワタミ」の26歳女性社員…手帳に「気持ちが沈む。早く動けない。誰か助けて」

 

ブラック企業はどの様に出来上がるのか?

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ブラック企業はどのように出来上がって行くのでしょうか?

それには、どの様な業界にブラック企業が多く存在するのかを考える必要があるでしょう。

実際ブラック企業と呼ばれる会社の多くは飲食業界に多く存在します。

 

飲食業界において、人気が出る店の多くが「安い」を売りにしているお店です。「うまい」を売りにしているお店もありますが、今回は「安い」に注目してみた方がブラック企業のでき方が垣間見えると言えるでしょう。

 

「安い」を売りにすると、企業はどんどんとブラックになっていか可能性があります。なぜなら安い商品を作って利益をだすためには、低コストで生産性を最大限高める必要があるから。

ゆえに「安い」がモットーの店の多い飲食業界ではブラック企業が多く存在しているのです。

 

今の日本企業は多くの業界で、値下げ競争が行われています。なぜなら、ものを安くするだけで他の競争している他企業との差別化を図れるから。その争ではシンプルに1番安い商品を提供する者が勝者となります。

この値下げ競争の中で、低コストかつ生産性増大を図るためには、低賃金で人々を営業時間外まで働かせるしかないのです。

この様に考えると、他企業との競争の中でブラック企業が出来上がってくると仮説を立てることが容易にできるのではないでしょうか。

 

 

ブラック企業を無くすために人々が心掛けるべきこと

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ブラック企業が出来上がる根本的原因は、もっと複合的なところにあるでしょう。しかし、それは日本社会の構造にあるとぼくは考えています。「安い」はその一部でしかありません。

 

とはいえ安いをモットーの企業はブラック企業になりやすいのは事実です。なので「安い」を売りにしている会社に就職することは気をつけましょう。

 

また消費者側にも問題はあります。 

それはぼくたち消費者の多くが商品やサービスに安さを欲しっていること。

安いものを欲する人は安いというだけでものを選びものの価値そのものを疑うことを知りません。それでは「安い」を売りにしている企業は商品やサービスの値段を今よりも下げるために人件費を削っていき、ブラック企業にならざるおえないでしょう。

 

もう少し深掘って話を進めると、安さの追求は手持ちの賃金でより多くのものをより高い価値のあるもの(ここでの価値はお金ではない)を得ることにあります。多くの人はここを疑っていません。

例えば、賃金が月10万円の人(低賃金の人)がコーラにかけられるお金はせいぜい3千円がいいとこ。なので自販機で150円のコーラを月20本飲むより、100円ローソンで毎日1本飲むことを選ぶのです。

(ちなみにローソンストア100を経営する「九九プラス」という会社はブラック企業大賞にノミネートされた経歴があります。)

 

つまり、ブラック企業を無くすためには日本社会つまりはぼくたち一人一人が考え方を改める必要があるということです。

何度も言いますが、「安い」だけが問題なのではありません。働き方やライフスタイルを疑わず、今の日本が幸せだと勘違いしている個人の集団つまりは日本社会に問題があるのです。

 

 

ブラック企業を作らないために、ぼくたちは日本の当たり前を疑う必要がある!

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現在、すでに国は「働き方改革」という新しい仕組み作りに着手し始めまた。これは日本の社会を大きく変えると期待されています。

 

ただし間違えてはいけないのは、日本社会というものはそもそもぼくたち国民一人一人が生み出している虚構だということ。そんなものは本来存在しません。あるのは日本人と呼ばれる似た様な思考をもつ個人の集団です。

よって国民または働いている人たち一人一人の考え方が変わらなければ、この改革も大きな成果を得ることはできないでしょう。

 

ブラック企業を無くすために、日本をより幸せな国にするためにぼくたちは様々なものの考え方を変える必要があります。そして、今の日本の当たり前を疑うべきです。

 

ウルグアイのムヒカ大統領という方がこの様なことを言っています。「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要としもっともっとと欲しがることである

この言葉はこの記事の根源的な意見をシンプルにまとめてくれています。もう少し自分たちにとっての幸せとは何かを考えてみてください。

 

 

今回はこの辺で、アディオス!!